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子育てをしていると、こんな気持ちになることはありませんか?
「もっとしっかり子どもを育てなければ」
「勉強もちゃんとさせないと」
「人に迷惑をかけない子にしなければ」
「このままで、この子は大丈夫なのかな?」
子どものことを大切に思っているからこそ、親はつい頑張りすぎてしまいます。そして気がつけば、毎日のように子どもを注意したり、叱ったり・・・。本当は笑顔で一緒に過ごしたいのに、なぜかイライラしてしまう。そんな経験をしている親御さんは、決して少なくありません。
そこで今回は、そんな頑張り屋さんの親御さんに、ぜひ知っていただきたい考え方をご紹介します。それが、
「牧歌的な子育て」
です。とはいえ難しいことをする必要はありません。毎日完璧な子育てを目指すのではなく、
それだけでも、親子関係に少しずつ変化が生まれていきます。
「普通の子」でいい。心の安定こそ、子どもの大きな力になる
学校でも、習い事でも、特別に飛び抜けたところがない。いわゆる「普通の子」と呼ばれるお子さんもたくさんいます。でも、私は塾で多くの子どもたちを見てきて、強く感じることがあります。それは、
心が安定していて、周囲の人に思いやりを持てる子どもは、長い目で見ると大きく成長していく
ということです。
勉強ができる。
スポーツが得意。
絵が上手。
もちろん、それらも素晴らしい才能です。しかし、人と関わりながら生きていくうえで、
「安心して人と関われること」
や
「相手を思いやれること」
も、とても大切な力ではないでしょうか。だからこそ、親が「この子をもっと伸ばさなければ」と焦りすぎることには、少し注意が必要です。
なぜ子育てでは「ゆったり過ごす」ことが難しいのか?
子どもと一緒に、のんびり過ごしたい。そう思っているのに、なかなかできない。その理由は、親の心の中にある
「ちゃんと育てなければ」という気持ちかもしれません。例えば、
- 「しっかりしつけなければ」
- 「勉強をきちんとさせなければ」
- 「自分のことは自分でできるようにしなければ」
- 「人に迷惑をかけない子にしなければ」
- 「どこに出しても恥ずかしくない子にしなければ」
どれも、子どもの将来を考えればこその願いです。決して悪いことではありません。ただし、その思いが強くなりすぎると、親自身が苦しくなってしまいます。
「もっと頑張らなきゃ」
「私の子育てはこれでいいのかな」
「このままでは、この子が困るかもしれない」
そんな不安が積み重なると、親子でゆったり過ごす時間が少なくなってしまいます。
「しっかりしなきゃ」が、子育てのストレスを生むことも
特に、自分自身が子どもの頃に、
「しっかりしなさい!」
「そんなこともできないの?」
と厳しく言われて育った場合、その経験が現在の子育てに影響することがあります。それが原因で
「自分の子には、ちゃんとしてほしい」
という思いが強くなるからです。また、家族や親戚、学校、地域など、周囲の目を気にしすぎてしまうこともあります。
「ちゃんとした親だと思われたい」
「この子が恥ずかしい思いをしないようにしなければ」
そう思えば思うほど、親自身の心に余裕がなくなってしまいます。そして、
親がイライラする
↓
子どもを叱る
↓
子どもが不安になる
↓
親もさらにイライラする
という悪循環に陥ってしまうことがあります。
愛情があるからこそ起こる「親子のすれ違い」
ここで、ぜひ知っておいてほしいことがあります。親が子どもを叱るのは、決して愛情がないからではありません。むしろ、
「この子に幸せになってほしい」
という強い愛情があるからこそ、つい厳しくなってしまう。ところが、親の気持ちと子どもの受け取り方が違ってしまうことがあります。
親は、
「あなたのためを思って言っているのよ」
と思っていても、子どもは、
「僕はダメな子なのかな」
「お母さんは私のことが嫌いなのかな」
と感じてしまうことがあるのです。これは、親子にとってとても悲しいすれ違いです。だからこそ、子どもの心に必要なのは、指導だけではありません。
「自分は愛されている」
と感じられる安心感も必要なのです。
週に一度でOK。「牧歌的な子育て」を始めてみよう
さて、そこでおすすめしたいのが、
週に一度だけ、親子で「何もしない時間」をつくること、です。毎日完璧にする必要はありません。週に一度で構いません。スマートフォンを少し遠くに置いて、時計も気にしない。宿題や勉強のことも、ほんの少しだけ横に置いてみる。そして、
「今日はゆっくりしようか」
と親子で過ごしてみるのです。
例えば、
- 一緒におやつを食べる
- 散歩をする
- テレビを見ながら笑う
- 子どもの好きな話を聞く
- 一緒に料理をする
- 何もせずゴロゴロする
- 「今日楽しかったこと」を話す
これだけでも十分です。
「今日のご飯はレトルトでもいいか」
「宿題はあとで一緒にやろう」
そんな日があってもいいのです。
親の笑顔が、子どもの「心のコップ」を満たす
以前の記事でもお話ししましたが、私は子どもの心を
「心のコップ」
に例えることがあります。親からの愛情や安心感を「水」だとすると、子どもは日々の生活の中で、その水を少しずつ受け取っています。
「話を聞いてもらえた」
「一緒に笑えた」
「失敗しても怒られなかった」
「お母さん、お父さんと一緒にいると安心する」
そんな経験の一つひとつが、子どもの心を満たしていきます。そして、心のコップが満たされている子どもは、自分の中にある安心感を、少しずつ周りの人にも分けられるようになっていきます。それが、
「思いやり」
につながっていくのではないでしょうか。
まとめ
子どもを思いやりのある優しい人に育てたい。そう願うなら、まずは子どもの心を安心感で満たしてあげること。
そのためには、親自身が少し肩の力を抜くことも大切です。
「ちゃんと育てなきゃ」から、少しだけ離れてみる。
そして、
「この子と一緒に過ごせる時間を楽しもう」
と思ってみる。そんな「牧歌的な子育て」の時間が、親子の心をゆっくりと整えてくれるかもしれません。毎日完璧でなくて大丈夫。週に一度からでも大丈夫です。まずは今日、ほんの少しだけ、子どもと一緒にゆっくりしてみませんか?
その穏やかな時間こそが、子どもの心に残る「安心の記憶」になっていくのだと思います。
それでは、ありがとうございました!

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