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前回の記事では、子どもに小言を言ってしまったり、つい感情的になってしまったりする背景には、親自身がこれまでの人生で身につけてきた「心のクセ」が関係していることがある、というお話をしました。
「じゃあ、そのクセはどうやって変えていけばいいの?」
そう思われた方も多いかもしれません。
そこで今回は、私自身の経験やカウンセリングの現場で感じてきたことをもとに、親子の間で繰り返される「負の連鎖」を少しずつ断ち切るための3つのステップをご紹介します。
最初にお伝えしたいのは、今の自分を責める必要はないということです。
大切なのは、「これからどうしたいか」です。
未来を変えるための小さなヒントを、一緒に見ていきましょう。
ステップ1 「イライラしている自分」に気づけたことを認める
まず一番大切なのは、
「今、私かなりイライラしているな・・・」
「また子どもにきつく言いそうだな・・・」
と、自分の状態に気づくことです。実は、この「気づく」という行為はとても大きな一歩です。感情に完全に飲み込まれているとき、人は自分がどんな状態なのかを客観的に見ることができません。もちろん私にも経験があります。
でも、
「今の自分、余裕がないな」
「ちょっと考え方がマイナスに傾いているな」
と気づけた瞬間、感情と自分との間に少しだけ距離が生まれます。その距離が、
「怒鳴る前に一呼吸置く」
「その場を少し離れる」
といった選択につながっていきます。だからまずは、
「ちゃんと気づけた自分、よくやっているね」
と認めてあげてください。変化は、気づきから始まります。
ステップ2 過去の影響を認めながら、「これから」を自分で選ぶ
子ども時代を振り返ると、
「しっかりしなさい」
「どうしてできないの」
と厳しく言われて育った経験がある方もいるかもしれません。そうした経験は、大人になった自分の考え方や子どもへの接し方に影響していることがあります。だからといって、
「全部、親のせいだった」
と考え続ける必要はありません。過去にどんな経験があったとしても、
例えば、
「自分は叱られてばかりだった。でも、私は子どもの話を最後まで聞いてみよう」
「自分は失敗すると責められた。でも、私は『次どうすればいいかな』と子どもと一緒に考えよう」
そんなふうに、少しずつ新しい関わり方を選び直していけばいいのです。親を無理に肯定する必要もありません。過去を無理に忘れる必要もありません。
ただ、
「私はここから先を変えていく」
と決める。その気持ちが、負の連鎖を断ち切るための大切な一歩になります。
ステップ3 新しい自分をつくる「小さな習慣」を始める
とはいえ、心のクセは一日で変わるものではありません。長い時間をかけて身についた考え方だからこそ、少しずつ新しい習慣で上書きしていくことが大切です。その方法の一つとして、私は読書をおすすめしています。
アンガーマネジメント
子育てコーチング
心理学
自己理解
今は、自分の感情と上手につき合うための本がたくさんあります。本屋さんやネットで、
「これなら読めそう」
と思える一冊を選んでみてください。ただし、ここでも無理は禁物です。
「毎日30分読まなきゃ」
「全部実践しなきゃ」
と頑張りすぎると、かえって続きません。例えば、
- 1日3ページだけ読む
- 心に残った言葉を1行だけメモする
それくらいで十分です。小さな行動でも、続けていくことで少しずつ心の反応は変わっていきます。子育ては、子どもを育てるだけではありません。
親自身もまた、子どもと一緒に成長していく時間なのだと思います。
おわりに
子どもにイライラしてしまった。
また小言を言ってしまった。
そんな日があっても大丈夫です。一番大切なのは、
「自分は今、どんな状態なのか」
に気づくこと。そして、
「次は少しだけ違う対応をしてみよう」
と選び直すことです。過去は変えられません。でも、これからの親子関係は変えていくことができます。焦らなくて大丈夫。
昨日よりほんの少しだけ、穏やかに話せた。
怒る前に一度だけ深呼吸できた。
それだけでも十分な前進です。
負の連鎖を断ち切るというのは、突然別人になることではありません。毎日の小さな選択を、少しずつ変えていくこと。その積み重ねが、やがて親子の未来を変えていきます。
それでは、ありがとうございました!

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