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さて、
「うちの子、数学がどうも苦手で・・・」
「理科は用語や公式が多くて、よく分からないみたい」
「社会は暗記ばかりで、やる気が出ないようです」
そんな悩みを抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。苦手科目があると、
「もっと問題集をやらせた方がいいのかな?」
「塾へ行かせた方がいいのかな?」
と焦ってしまいますよね。しかし、塾で子どもたちを指導していて感じるのは、各科目ともに難しい問題へ進む前に、
「どこで分からなくなったのか」を見つけ、基礎に戻ることが大切
だということです。前回は国語と英語の家庭学習についてお話ししました。
そこで今回は続編として、数学・理科・社会の3教科について、家庭でできる勉強法をご紹介します。
1.数学が苦手なら「計算・用語・公式」の基礎に戻ろう
数学が苦手な子を見ていると、中学校で習っている内容そのものではなく、もっと前の段階でつまずいていることがあります。例えば、
「分数の計算があやふや」
「小数の計算でよく間違える」
「割合の意味がよく分かっていない」
「単位の変換が苦手」
といったケースです。数学は、これまで習った内容の上に新しい内容を積み上げていく「積み上げ型の教科」です。土台が不安定なまま難しい問題に取り組んでも、なかなか成績にはつながりません。ですから、現在の学年にこだわらず、
分からなくなったところまで思い切って戻る
ことをおすすめします。中学生が小学校の計算問題を復習したって、何も恥ずかしいことではありません。むしろ、遠回りに見えて一番の近道になることがあります。
家庭学習では、まず次の3つを意識してみてください。
- 計算問題を繰り返し、正確に解けるようにする
- 用語や定義、公式の意味を理解する
- 教科書の基本問題を自力で解けるようにする
大切なのは、難しい問題集を何冊もこなすことではありません。
なのです。ポイントは反復ですよ!
2.理科が苦手なら「文字」だけで覚えず、イメージと結びつけよう
理科が苦手な子の中には、
「教科書を読んでも何を言っているのか分からない」
という子がいます。理科では、電流、力、化学変化、天気、人体など、普段の生活では目に見えにくい現象も学習します。文字だけで理解しようとすると、どうしても難しく感じてしまうのです。
そこでおすすめなのが、
「文字をイメージに変える勉強」です。
教科書の図や写真を見る。
実験のイラストを確認する。
動画などで実際の現象を見る。
漫画や図解の教材を使ってみる。
いったん頭の中に「絵」ができると、教科書に書かれている説明も理解しやすくなります。例えば「蒸発」という言葉だけを暗記するより、
「洗濯物が乾いていくのはなぜだろう?」
と日常生活と結びつけた方が、ずっと記憶に残りますよね。理科は本来、
「なぜ、こうなるんだろう?」
を楽しむ教科です。用語や公式を覚えることも必要ですが、最初から丸暗記するのではなく、まず現象をイメージする。そのうえで教科書へ戻ると、
「ああ、そういうことだったのか!」
という理解につながりやすくなります。
3.社会は「暗記科目」にしない!地図・年表・ニュースを活用しよう
「社会=暗記科目」
と思っている子は多いのではないでしょうか。確かに覚えることはたくさんあります。しかし、地名や人物名、出来事をバラバラに暗記するだけでは、なかなか面白くありません。
そこで大切なのが、
知識と知識をつなげることです。
地理は「必ず地図を見る」
地理の勉強をするときは、できるだけ手元に地図帳を置いておきましょう。例えば、
「北海道は酪農が盛ん」
と覚えるだけではなく、
「北海道って日本のどこ?」
「どんな気候なんだろう?」
「なぜ酪農が盛んなのかな?」
と地図や資料を見ながら考えます。知識同士につながりが生まれると、単なる丸暗記ではなくなります。
歴史は「年号」より先に大きな流れをつかむ
歴史も同じです。最初から細かな年号や人物名をすべて覚えようとすると、歴史嫌いになってしまうことがあります。
まずは、
「何が起こって、次に何が起こったのか」
という大きなストーリーをつかみましょう。教科書の年表や歴史漫画を使うのもおすすめです。歴史上の人物を単なる名前ではなく、「その時代を生きた人間」として捉えられるようになると、歴史は一気に面白くなります。
公民は「ニュース」を最高の教材にする
公民は、家庭での会話と非常に相性のいい科目です。
選挙
税金
物価
国会
少子高齢化
私たちが毎日目にしているニュースには、公民の教材がたくさん詰まっています。ニュースを見ながら、
「これについて、どう思う?」
と子どもに聞いてみてください。正解を求める必要はありません。
「私はこう思う。なぜなら・・・」
と、自分の考えを理由と一緒に話すようにしてみてください。実はこれは社会の勉強であると同時に、国語の論理的思考力や表現力を鍛える練習にもなります。
親子の何気ない会話が、立派な家庭学習になるのです。
まとめ|苦手科目ほど「教科書」と「基礎」に戻ろう
数学・理科・社会。一見すると、まったく違う教科に見えます。しかし、成績を伸ばすための基本は共通しています。
いきなり難しい問題に挑戦するのではなく、まず基礎をしっかり固めること。
数学なら、計算・用語・公式。
理科なら、現象をイメージしてから教科書へ。
社会なら、地図・年表・ニュースを使って知識をつなげる。
そして、分からないところがあれば、恥ずかしがらずに前の学年まで戻ってみる。それでいいのです。家庭学習というと、
「机に座って問題集を解くこと」
だけを想像してしまいがちですが、学びのきっかけは日常生活のいたるところにあります。
ニュースを見ながら話す。
旅行先を地図帳で探す。
料理をしながら分量を考える。
空を見ながら天気について話す。
そんな親子の何気ない時間も、子どもの知的好奇心を育てる立派な学習です。
「勉強しなさい!」
と声をかける前に、
「これって、どうしてなんだろうね?」
と一緒に考えてみる。そこから、お子さんの「分かった!」「もっと知りたい!」が始まるかもしれません。
焦らず、一歩ずつ。親子で楽しみながら、学びを積み重ねていきましょう。
それでは、ありがとうございました!

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