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さて、皆さんは「国語の授業」と聞いて、どんな思い出がありますか?
「読書感想文が苦手だった」
「登場人物の気持ちを考える問題が嫌だった」
「ひたすら眠くなる授業だった」
そんな方も少なくないのではないでしょうか。実は私自身も、国語の時間はひたすら眠い(笑)だけでした。
しかし、長年「学び」に携わり、現在は塾で子どもたちを指導する中で、一つ確信していることがあります。
それは、
ということです。国語は単なる教科の一つではありません。
「読む」
「考える」
「理解する」
「伝える」
この四つの力を育てる教科なのです。
なぜ国語力が算数や英語の成績を左右するのか?
保護者の方から、
「計算はできるんですが、文章問題になると急に解けなくなるんです・・・」
という相談を受けることがあります。そこで実際に問題を見てみると、計算力が足りないわけではありません。問題文を正しく読めていないことが多いのです。
例えば、
「全部で」
「残りは」
「少なくとも」
こうした言葉を正確に理解できないと、どんな計算をすればいいのか分からなくなります。つまり、困っているのは算数ではなく、「読む力」なのです。
私は授業でも、
「まず問題を読もう。」
ではなく、
「何を聞かれている問題かな?」
という問いかけをよくします。これだけでも、子どもたちの視点は変わります。答えを急ぐより、問題を理解すること。この習慣が付くと、算数だけでなく理科や社会の成績まで少しずつ変わってきます。そしてそれは英語も同じです。英語は単語を覚える教科ではありません。長文読解になると、
「この人は何を言いたいのか。」
「話の流れはどうなっているのか。」
を考えます。これは日本語で文章を読む力と同じですね。つまり、国語で育った読解力は、英語にも自然と生きてくるのです。また、社会に出ても同じです。
メールを書く。
企画書を書く。
会議で説明する。
相手の話を理解する。
これらはすべて国語力です。私は国語を「テストのための教科」ではなく、
「一生使う道具」
だと思っています。
驚くほど効果が出る「音読」の魔力
では、その国語力はどうやって育てればいいのでしょうか・・・。私は迷わず、
「音読」
をおすすめします。実は音読には、
- 目で読む
- 声に出す
- 自分の耳で聞く
という三つの刺激があります。黙読では目だけですが、音読は複数の感覚を使うため、内容が頭に残りやすくなります。塾でも、音読を毎日続けている子は、
「先生、この前の話だよね。」
と物語の流れをよく覚えています。
例えば「ごんぎつね」。何度も音読した子は、
「ごんの気持ちは?」
と聞くと、
「あそこ!」
と本文の場面が頭の中に浮かびます。逆に、一度しか読んでいない子は文章をもう一度探すところから始まります。
この差は、とても大きいのです。
私は保護者の方にも、
「まずは毎日5分だけ。」
とお伝えしています。長時間やる必要はありません。少しずつ毎日続けることが一番大切です。筋トレと同じで、少しずつ積み重ねることで確実に力になっていくのです。とはいえ、
「音読しなさい。」
と言われても、習慣がない限りすぐに音読ができる子どもはそういません。そこでおすすめなのが、
今日はお父さん。明日はお母さん。今日は子ども。そんなふうに交代しながら読むだけでも、音読は楽しい時間になります。読み終わったあとに、
「どの場面が好きだった?」
「どうしてごんはこんなことをしたんだろう?」
そんな会話が生まれれば、読解力だけでなく、自分の考えを言葉にする力も育っていきます。実際、塾でもよく感じるのですが、
伸びる子ほど、「自分の言葉で説明する」ことが上手です。
これは一朝一夕では身につきません。家庭での何気ない会話の積み重ねが、大きな差になります。
まとめ
私は子どもたちを見ていて、
「勉強が得意な子」
よりも、
「文章を読むことを嫌がらない子」
の方が、学年が上がるにつれて大きく伸びる場面を何度も見てきました。だからこそ、小学生のうちに国語力を育てることは、将来への大きな財産になります。そして、その第一歩は決して難しいものではありません。
今日の教科書を5分読む。親子で一緒に声に出してみる。たったそれだけでも十分です。毎日の小さな積み重ねが、やがて「読む力」「考える力」「伝える力」へと育っていきます。ぜひ今日から、ご家庭で音読の時間を取り入れてみてください。きっと、お子さんの新しい一面が見えてくるはずですよ。
それでは、ありがとうございました!

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