いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、志望校を決めるにあたり、保護者の方からこんな相談を受けることがあります。
「今の偏差値なら、この高校が現実的でしょうか??」
「志望校を少し下げた方がいいのでは??」
もちろん、現在の学力を把握することは大切です。しかし、私は長年子どもたちを指導する中で、一つ強く感じていることがあります。
それは、
ということです。目標は、今の成績で決めるものではなく、「本当に行きたい学校」「将来やりたいこと」から考えるものです。その目標が明確になったとき、子どもは驚くほど大きな力を発揮することがあります。
そこで今回は、子どものやる気を引き出す「目標設定」の考え方についてお話しします。
志望校は「今の実力」ではなく「未来の自分」で考える
「今の偏差値では難しいから・・・」
そう言って夢をあきらめてしまう子どもは少なくありません。でも、本当に大切なのは、
「なぜ、その学校へ行きたいのか」
という理由です。その学校で学びたいことがある。部活動を頑張りたい。将来の夢につながる環境がある。
目的が明確になるほど、人は努力する理由を見つけやすくなります。
逆に、「偏差値が合いそうだから」という理由だけで学校を選ぶと、勉強へのモチベーションは長続きしません。
もちろん、最終的には現実的な判断も必要です。しかし、最初から可能性にふたをしてしまう必要はありません。
子どもの可能性は、大人が思っている以上に大きいものです。
私自身も、行きたいと思った学校とその時の学力を比べると、とても手の届くところではありませんでした。でも目標があってがんばれたから合格できたのだと思っています。
小さな成功体験が「やればできる」を育てる
とはいえ、目標を持っても、
「どうせ自分には無理・・・」
と思ってしまえば、行動は続きません。私は塾でも、まず「できる問題」から始めることを大切にしています。
例えば、苦手な数学でも、基本問題なら解けることがあります。
一問できる。
二問できる。
その積み重ねが、
「自分にもできる」
という感覚を育てていきます。心理学では、人はこれまでの自分を維持しようとする傾向があると言われています。
だからこそ、小さな成功体験を積み重ねて、「できる自分」を少しずつ当たり前にしていくことが大切なのです。
成績は、当然ですが一日で劇的に変わるものではありません。毎日の小さな前進が、大きな自信へと変わっていきます。
目標は「未来」ではなく「今」に近づけて考える
また、目標をノートに書くこともおすすめです。
ただし、
「○○高校に合格したい」
だけで終わらせるのは少しもったいないかもしれません。私は、
「今、目標に向かって進んでいる自分」
を書くことをおすすめしています。例えば、
「私は毎日少しずつ力をつけている」
「今日も昨日より一歩前に進んだ」
そんな言葉の方が、日々の行動につながりやすくなります。ポイントは、現在進行で書くこと。
また、志望校へ実際に足を運んでみるのも効果的です。校舎を見たり、オープンキャンパスや文化祭へ行ったりすると、
「ここで学びたい」
という気持ちがより具体的になります。目標は、ただ頭の中で考えるより、「見て」「感じて」「書く」ことで、ぐっと現実味を帯びてくるのです。
まとめ
受験は、単に志望校へ合格するためだけのものではありません。目標を決め、努力を続ける経験そのものが、子どもを大きく成長させてくれます。
だからこそ、
「今の成績だから無理」
ではなく、
「本当はどうなりたい?」
という問いを、お子さんに投げかけてあげてください。その答えが見つかったとき、勉強は「やらされるもの」から、「夢をかなえるための手段」へと変わっていきます。
夢に向かって努力した経験は、たとえ結果が思い通りにならなかったとしても、人生の大きな財産になります。
焦らなくて大丈夫です。
今日できる一歩を積み重ねながら、お子さんの可能性を信じて歩んでいきましょう。
それでは、ありがとうございました!

コメント